大阪とかで働くスタッツ厨

バスケットボールのスタッツとかが好きな人。 Run and gunが大好きなサンズファン。 懐古厨。

強いチームは人を呼べるか

aoiです。

大阪はもうだいぶ寒くなってきました。

職場でも体調を崩す人が多くなってきました。皆さんもご自愛ください。

 

11月も半ばを過ぎ,世の中ではクリスマスムードが高まっています。

NBAではクリスマスゲームとして強豪チーム同士の試合が組まれることは皆さんご存知の通りかと思います。

一般的に,弱いチームよりも強いチームのほうが人気が出そうに思えます。

実際どうなのかBリーグについて昨年の結果から調べてみました。

 

チーム別の動員者数のデータはBasketballnavi.DBから取得しました。

シンプルに勝率と動員数の散布図を作成しました。

累計動員数(平均:155,2541人)はレギュラーシーズンのホームでの試合の累計です。


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相関係数は0.4程度で中程度の相関があるといったところです。

勝率で見ると,昨シーズンは川崎・千葉・栃木・A東京・三河グループとそれ以外で異なる集団を形成しているように見えます。

一方で,動員数で見た時は千葉・栃木・琉球でトップ集団を形成しています。

全体的に見ると,勝率と動員数には正の相関が見られますが,一位川崎と最下位仙台の動員数がほとんど変わらない点が興味深いです。

 

とやっているうちに,集客ではやっぱり人が多い方が有利なのではと思ったので本拠地の人口について調べてみました。

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人口については【市】人口ランキング(推計人口と国勢調査人口)を使用しました。

基本的には,本拠地とする地方自治体の人口としましたが,A東京都SR渋谷に関しては本拠地の渋谷区22万人とするには実情を反映していないように思えたので,23区の人口の半分を人口データとして採用しました。

一応,相関を出しましたが,ほとんど無相関として問題ないと思います。

こう見ると栃木や千葉の相対的な集客力の強さには眼を見張るものがあります。

 

あと,素朴に思いつくのはクラブの広報活動が考えられます。

クラブの広報活動の指標については,開催イベントの数,テレビ露出回数などあるかと思いますが,なかなか入手出来ませんし手間がかかります。

なので,今回は公式アカウントのツイート数を(取りあえず)採用しました。

トータルツイート数ではアカウント開設期間の長短に影響されるので,一日当たりのツイート数(平均:6.44)としました。

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ツイート数では川崎が他の追随を許さない地位を確立していますね。

相関はほぼ無しです。。。

 

こう見ると川崎の動員数がパッとしないのが不思議ですね。

「魅力的なチームづくり」とはいうのは容易ですが,実現するのは相当に難易度が高いと言えそうです。

 

今回は,チームが強い方が集客力が高まる傾向がありますが,強いだけでは人は呼べないという一種の「常識」に沿った結果となりました。

バスケットボールが日本でより一層プレゼンスを高めるためには代表を始めとするプレイヤーのレベル向上も当然に必要だと思います。

そのためには,サッカーや野球といった他スポーツとの人材獲得競争に勝つ必要があります。その時,他スポーツにプロのサラリーで負けていては人材獲得に後れをとる可能性が否めません。

国内のバスケットボールクラブの収益性を高めていき,市場を拡大していくことも,プレイヤーのレベル向上と同等に重要であると考えます。

これからも色々考えていきたいです(小並感)

それでは。

 

データテーブル Twitterは2017・11・21 20:30時点

チーム 動員数 勝率 ツイート歴(日) ツイート/DAY 人口 ツイッター開設日 ツイート数
A東京 187,894 73% 1,723 5.37 4,733,745 2013/3/4 9,261
SR渋谷 148,632 53% 2,783 3.76 4,733,745 2010/4/9 10,461
横浜 164,944 27% 2,730 4.48 3,733,234 2010/6/1 12,219
京都 132,144 42% 2,668 4.51 1,472,027 2010/8/2 12,031
三遠 143,340 55% 555 8.62 373,811 2016/5/15 4,785
三河 158,583 77% 559 6.99 151,429 2016/5/11 3,907
滋賀 143,937 35% 2,745 5.19 341,187 2010/5/17 14,253
秋田 176,868 30% 2,625 6.06 311,178 2010/9/14 15,918
新潟 168,867 45% 2,247 9.03 804,152 2011/9/27 20,285
仙台 154,543 23% 2,695 3.45 1,086,377 2010/7/6 9,305
千葉 228,340 73% 2,798 7.96 631,973 2010/3/25 22,284
川崎 154,000 82% 595 14.46 1,503,690 2016/4/5 8,605
大阪 157,818 47% 2,812 5.78 2,713,157 2010/3/11 16,250
栃木 214,107 77% 2,872 8.04 520,197 2010/1/10 23,091
富山 150,464 30% 2,623 3.24 417,575 2010/9/16 8,489
北海道 170,699 38% 1,512 4.91 1,963,309 2013/10/1 7,418
名古屋 164,062 45% 512 10.02 2,314,125 2016/6/27 5,131
琉球 196,166 48% 1,800 3.99 140,825 2012/12/17 7,185